山梨県、山中湖のほとり。Dream 2025 の会場となった山中湖交流プラザ「きらら」に、竹のアートオブジェを制作しました。






























傘のように、空へ開く
つくったのは、アンブレラ型の大型オブジェです。
中央に立てた柱から、細く割いた竹が四方へ放射状に伸びていく。その先端は跡ね上がり、空に向かって開いています。上から見れば同心円を描く傘の骨組み。横から見れば、地面から生えた植物のような佣まいです。
竹という素材は、割いて細くするほどしなやかになります。太い幹のまま使えば構造材ですが、細く裂けば線になる。線が集積すると、面でも塩でもない、透けた構造が生まれます。背後の山並みや空が、その隙間から見えていることが重要でした。
屋根であり、目印であり、居場所
中央には、竹を編み込んだ球状のオブジェを吹り下げました。傘の中心を視覚的に締める役割です。周囲にはハンモックが並び、来場者が寢転んで過ごせるようになっています。
野外フェスにおいて、こうした構造物は複数の役割を同時に果たします。遠くから見れば「あそこに何かある」という目印になり、近づけば日差しを和らげる屋根になり、その下は自然と人が滞留する場所になる。
音楽イベントは、音を聴いている時間だけで成り立っているわけではありません。曲と曲のあいだ、ステージから離れて休む時間。そういう余白の時間をどう過ごせるかが、その日の記憶を左右します。
山と湖を背景にするということ
会場となった「きらら」は、山中湖と富士の山並みに囲まれた広大な芸生の公園です。これほど強い風景を背後に持つ場所では、造形物が主張しすぎると景色に負けます。
竹という素材を選ぶ理由のひとつが、ここにあります。人工物でありながら、自然の風景と対立しない。細い線で構成された透けた構造は、空を遮らず、山の稜線を消しません。もとからそこにあったかのように立っていることが、屋外作品にとっての完成度だと考えています。
アートオブジェの制作について
Bamboo Project Japan では、野外フェス・芸術祭・商業施設のシンボルとなる大型アートオブジェを制作しています。会場の規模や地形、周囲の風景を踏まえた設計から、施工・撤去まで一貫して対応します。
「会場にランドマークが欲しい」「フォトスポットをつくりたい」といったご相談から承ります。
詳しくはメイン・シンボル・アートオブジェ制作のページをご覧ください。