神奈川県大磯町・高来(たかく)神社。神が宿るとされる高麗山(こまやま)を背にしたこの神社の秋祭りとして、氏子総代会との共催で開催されたのが『大磯高麗山芸術祭~タケアカリ&インスタレーション』です。地域の歴史や信仰と現代のアートが響き合う、地域の皆さんとともにつくり上げる芸術祭。BPJは、その中心となる竹あかり演出の全体プロデュースを担いました。
私たちが手がけたのは、高来神社の参道を彩る竹の空間装飾です。入り口から境内へと続く参道を、竹のしなやかな曲線で取り囲み、訪れる人を非日常の世界へと誘う空間をつくりました。あわせて、境内を照らす竹あかり(灯籠)の一部制作・納品も担当。すべての灯籠を私たちだけで作るのではなく、地域の住民の方々やワークショップの参加者とともに一つひとつ手づくりし、参道から境内までを灯籠で埋め尽くしました。
夕暮れとともに、竹のオブジェに仕込まれたろうそくへ順に火が入っていきます。日が落ちるにつれ、昼間は静かにたたずんでいた参道が、ゆらめく無数の灯りに包まれ、幻想的な光の回廊へと姿を変えていきます。訪れた人々は、光と影が織りなす竹あかりの空間の中を、ゆっくりと本殿へと歩みを進めていきました。
竹は、門松や七夕をはじめ、神事・祭事に古くから用いられてきた、日本人にとって身近な自然素材です。人工物のような違和感がなく、境内の景観や場の神聖さを損なうことなく、その場所に自然と溶け込みます。今回の芸術祭では、高来神社に伝わる『光るたこの伝説』——海から引き上げられた光るたこが黄金の千手観音に姿を変え、この地に奉納されたという物語——をテーマに据え、神社ゆかりの歴史と竹あかりの光が静かに響き合う空間を目指しました。
神社という特別な場所での装飾には、その土地の歴史や信仰、そして地域の方々の思いへの理解が欠かせません。BPJは、参道装飾から竹あかりの制作・演出まで、企画から施工・撤去までを一貫して手がけます。神社・仏閣の祭事やライトアップ、参道・境内の空間演出をお考えの際は、ぜひご相談ください。










